

<手術前>
最初に自分が“しゃくれ顎”なんだと気づいたのは、中学生の時に友達が撮ってくれた横顔の写真を見た時でした。
成長するにつれて下顎がどんどん出てきて、「しゃくれ+八重歯+反対咬合」がコンプレックスになり、
いつも口元を隠して笑ったり、写真も正面からしか撮らないようにしていました。
咬み合わせ自体が他の人と逆になっていたので、食事のスピードもいつも一番遅く、消化も悪くてよく胃薬を飲んでいました。
前歯も咬み合わず、歯が閉じないせいで舌がいつも歯の隙間から出てしまっていて
集中している時、ちょっと口が開くだけでも舌が前に出ていることに気づいて本当にショックでしたㅠㅠ
発音も悪く,いろんな面でストレスを抱えていたので、
「大人になったらお金を貯めて両顎手術を受けよう!」とずっと心の中で決めていました。
母は「矯正だけでも大丈夫じゃない?」と言っていたのですが、
「横から私の顎を見てみて」と伝えたら、
「わざと顎を前に出してるんじゃないの?」って言われて…すごく悲しかったけど、これが本当に私の顎ですㅠㅠ
そこで、手術の必要性をしっかり説明し、母と一緒に2~3ヶ所の口腔顎顔面外科専門の病院でカウンセリングを受けました。
どこでも「絶対に両顎手術が必要なケース」と言われ、気持ちは完全に固まりました!
カウンセリングを重ねる中で、施設・対応・先生のすべてに信頼感を持てたワイ口腔で手術を受けることに決めました。
なにより、2代続けて両顎手術の専門分野に携わっている医院で、
私の悩みを最も明確に理解し、説明してくれたのが印象的でした。
また、私と似たケースのビフォーアフター写真を見て、機能的にも見た目にも綺麗に変化していたのが信頼を深めるポイントでした。
さらに、矯正歯科も併設されていたので、手術と矯正の連携もスムーズに進むと思い決断しました!
<手術前>
ずっと前から受けたかった手術が、いよいよ明日に迫ってくると…
ワクワク半分、不安半分という気持ちになりました。
「事故も後遺症もなく、どうか無事に終わりますように…」と、先生を信じて祈るような気持ちでした!
“最後の晩餐”として大好きなトッポッキを楽しんで、
必要な持ち物(首枕、調味料用ボトル、充電器、もこもこ靴下、iPad、ウェットティッシュなど)を準備して、
良いコンディションで手術を受けられるように早めに就寝しました。
※入院室にはお尻クッションや首枕、加湿器など、基本的に必要な物は揃っていたので安心でした!
<両顎・エラ・前顎手術当日(1月21日)>
「いよいよ本当に始まるんだな…!」という思いでドキドキが止まりませんでした。
手術服に着替えて、手術前の最終カウンセリングを終えた後、母と別れていざ手術室へ。
手術台に横たわっていると、緊張と寒さと不安で体全体が震えてしまいましたが、
看護師さんが「リラックスして、眠って起きたら終わってるから大丈夫ですよ」と声をかけてくださり、少し落ち着けました。
「神様…どうか無事に終わりますように…」と祈りながら、眠りにつきました。
──目が覚めた瞬間、「生きてる…!」という安堵感と共に、麻酔の影響でひどい眠気と吐き気が押し寄せてきました。
周りの方に「寝ちゃダメ」と言われているのに、どうしても眠くて眠くて……
それでも「付き添いの方がずっと話しかけて目を覚ましていないとダメですよ」と聞いていたので、気力で耐えた気がします。
正直に言って、術後の夜が一番つらかったです。
鎮痛剤のおかげか、骨を削ったはずのアゴは意外と痛くありませんでした。
でも問題は呼吸。
鼻は血のかさぶたで完全に詰まっていて、口の中はウェイファー(スプリント)を噛んだまま、ゴムでぎっちり固定され、さらにチューブも何本も繋がっていて……
**「歯の隙間から呼吸して」**と言われても、本当に苦しかったです。
付き添いの家族が帰ってから、朝までの時間がものすごく長く感じました。
看護師さんが2時間ごとに状態確認に来てくれたんですが、私は1時間おきにナースコールを押してしまったほど、苦しくて不安でいっぱいで……💦 本当に申し訳なかったです…
でも、そのたびに呼吸の仕方を丁寧に教えてくださったり、私の様子を気にかけてくださって、
「この状態で眠ったら、本当に目が覚めないかもしれない…」という恐怖の中で、自分自身と戦いながら夜を明かしました。
手術当日は、誰もが一番後悔する瞬間だと言われていますが…
私も、ずっと夢見ていた手術だったのに、「ちょっと後悔してるかも…」と思うほど、つらかったです。
これから手術を控えている方は、覚悟をしっかり持って挑んでください…!!
<手術2日目>
あんなに大変だった手術当日を無事に乗り越えたんだ…と思うと、少しホッとしました。
夜通し付き添ってくれた看護師さんが「この大きな手術を乗り越えたあなたなら、もう何でもできるわ」と声をかけてくださって…
本当に涙が出そうになりましたし、その言葉が残りの回復期間を頑張る力になりました。
声が出せなかったのでその場ではしっかりお礼が言えなかったけど、本当にありがとうございました…!
「あと一日頑張れば明日は退院だ!」という思いが支えになり、
尿管も外れて歩行もできるようになり、初日に比べると本当にラクになったと感じました。
夜も前日よりだいぶ落ち着いて過ごせて、
口呼吸にも少しずつ慣れてきた自分に気づいて、少しずつ「大丈夫かも」という気持ちが芽生えてきました。
<手術3日目>
朝は先生にウェイパーとゴムのチェックをしてもらい、
そのあと20分ほど腫れに効くレーザーケアを受けました。
先生いわく、手術が予定より早く終わった上に出血も少なかったとのこと!
そのおかげか、あざ(内出血)はほとんど出なかったです✨
なかなか進まなかった時間もついに流れ、待ちに待った退院の日!
「やっと家に帰れるんだ〜!」という思いで、ただただ幸せでした。
…が、その喜びの裏で顔の腫れはどんどんMAXになっていき、
自分の顔がフグに見えてきたのはここだけの話です(笑)
<手術4日目>
自宅に戻ってからは、少しずつ睡眠もとれるようになってきました。
病院では5〜10分ずつしか眠れなかったのが、30分くらいはまとまって眠れるようになってきてホッとしました。
そしてこの日、処方された粉薬を飲んだんですが…その味が衝撃的すぎて
あまりのまずさに、思わず近所のコンビニにバナナミルクを買いに走り、薬を飲んだ直後に一気に飲み干しました(笑)
とはいえ、まだ鼻は詰まってるし、口の中も痛くて…
苦しさを忘れるためにとにかく「食べて寝て」を繰り返していたような1日でした。
冷やすのは引き続きアイスパックで冷却ケアを続行中!
<手術5日目>
少しずつ鼻づまりも良くなってきて、まだ夜中に4〜5回ほど目が覚めるものの、だんだんとぐっすり眠れる時間も増えてきました。
それでも、「ここまで回復したんだなぁ」と思えるくらい良くなってきた気がします。
歯やあごの痛みよりも、喉の痛みや痰、咳のほうがつらくて、途中で追加の痛み止めを飲んだりしていました。
良くなったと思ったらまたつらくなったり、少し回復したかと思えばまた痛み出したり……
まさに回復の無限ループのような感じでした💦
私は座ったまま寝るのが苦じゃなかったので、背もたれにしっかりもたれかかるようにして寝ていました。
この姿勢は呼吸もしやすく、腫れも引きやすいのでおすすめです!
<手術6日目>
ついに!初めて元気を出してシャワーを浴びました!
体調も良かったので、お昼ご飯のあとに30分ほど散歩もしてみました。
シャワーのおかげで本当にスッキリして気持ちよかったのですが、
口の中があまりにもムズムズ・モヤモヤしていて、思わず涙が出そうでした…。
私はIVRO法(下顎枝垂直骨切り術)で手術をしたので、**2週間ほど顎間固定(アクガンコテイ)**をしていて、
しゃべることもできず、飲んだり呼吸したりもずっと歯の隙間からしなければならなかったので、
精神的にも体力的にも結構つらかったです😖
飲み物ばかり口にしているせいか、舌がずっと気持ち悪くて、どうしても舌をしっかり磨きたかったです……
<手術1週目>
ちょうど旧正月の連休と重なってしまったので、手術してから11日目(1月31日)初めての術後の通院をしました。
この時点でもまだ、人中(鼻の下)と上唇がすごく腫れていてパンパンな状態でした
口の中の消毒をしてもらい、腫れを抑えるレーザー治療も受けて、すぐ帰宅しました。
この頃には体重が5kgほど落ちていた気がします。
相変わらず首の痛みは続いていたけど、鼻での呼吸も楽になって、夜もぐっすり眠れるようになってきました。
さらに散歩もできるようになって、少しずつだけど回復してきてる実感がありました😊
「早く2週目になって、固定が外れる日が来てほしい!」と願いながら過ごしていたら、
あっという間に時間が過ぎていった気がします〜
<手術2週目(2/3)>
ついに!!2週目の診察日がやってきました。やっと歯磨きができて、口も開けたり閉じたりできると思うとすごくワクワクしました!
抜糸はちょっと怖かったけど、思っていたほど痛くはなかったです。耐えられるくらいでした。
ウェイパーに合わせた口の運動方法や、ゴムをかけるやり方も教えてもらいました。
自分で練習しなきゃいけなかったのでうまくできなかったけど、丁寧で親切に教えてくださって本当に感謝です。
気になっていたこともすべて聞けて、すごく気持ちが軽くなって家に帰れました。処方された薬もすべて飲み終えてスッキリ!
+(この日、手術後初めて家で歯磨きをしたのですが…死ぬかと思いましたㅠㅠ)
体力もないのに嬉しくて歯磨きしてたら、歯磨き粉の辛さ+口の中のにおいを我慢して息を止めながら
急いでやったせいで、だんだん手足がしびれて力が入らなくなり、冷や汗まで出てきてこれはヤバいと思ってすぐにうがいしてベッドに倒れこみました…。
手足が内側に丸まって全然動かなくなってしまって本当に怖かったけど、
母が病院の緊急連絡先に電話してくれて「ビニール袋を耳のあたりにかけて10分くらい深呼吸して」とアドバイスされて何とか回復しましたㅠ
それくらい呼吸って本当に大事だと実感しました…無理なことはしないって決めました。


<手術から1ヶ月後>
この1ヶ月の間に、お粥、チゲのスープ、細かくしたラーメン、リゾット、茶碗蒸し、やわらかい豆腐、ティラミスケーキ、スプーンで食べるアイスなどを食べました!
そして…ヤンニョムケジャンとカンジャンケジャン(骨なし)は絶対おすすめです!!!
噛むことはできなくても、思ったより食べられるものが多いし、ひとつずつ試していく楽しさで時間があっという間に過ぎました。
行動範囲も広がって、すぐに疲れはするけど、ひとりで地下鉄やバスにも乗れるようになって、すごく成長を感じています。
1ヶ月目の診察では、ウェイパーとゴムを外して、スクリューもいくつか取ってもらいました。
無くなったのが逆に寂しいくらいです(笑)
矯正器具も交換して、院長先生と相談したあとに帰宅しました。
腫れもかなり引いてきて、周りから「顔がすごく小さくなったね」と言われるので気分も上がります!
これからさらに整っていく自分の顔が楽しみです!!